[[PC教室]] HDDメンテナンス HDDは基本的に消耗品です。 定期的に健康状態をチェックし、異常が起きる前に対処する必要があります。 ここではメンテナンス用の無料toolと使い方を紹介します。 ・HDtune http://www.hdtune.com/ HDDのエラーチェックや各種測定をします。 ・Crystal Disk Info http://crystalmark.info/software/CrystalDiskInfo/ HDDの健康状態をチェックします。警告が出たら交換すべきです。 (install途中でbaiduIMEをinstallする案内がでますが、チェックを外しましょう。) ・EASEUS Partition Master http://www.partition-tool.com/ 使用中HDDのパーティション変更が出来ます。 ・EaseUS Todo Backup http://www.forest.impress.co.jp/library/software/easeustodobu/ HDDの丸ごとBackup。OSの入っているHDDの換装も可能 ・Seagate Disk Wizerd http://www.seagate.com/jp/ja/support/downloads/discwizard/ OSの入っているSystem Diskを丸ごと換装します。 (交換対象のDiskに、1台はSeagateかMaxstorのDiskがある必要があります) ---- HDDは使用時間・電源on off回数・発熱状態で、次第に劣化しますが、 特に発熱状況が、HDD寿命に最も影響するとされています。 次いで電源on off回数、そして使用時間となります。 又、HDD容量には必ず10%以上の空き容量を保つべきです。 HDDをフォーマットすると、例えば100GbのHDDでも、使える容量は90Gbの様に、少なく表示されます。 これは、formatの際、HDD内部に自動的に予備エリアが作られるためです。 (この予備エリアは、HDDの読み書きエラーが生じた際自動的に置き換えをする領域として使われます) 上に云う10%以上の空き容量というのは、この自動的に作られるエリアの他に空けておく空き容量のことです。 つまり、100GbのHDDでも実際に使うのは80Gb以下にするということになります。 近年HDDは価格低下と容量upの傾向が激しくなっていますが、 メンテを考えると、必要以上に巨大な容量を持つHDDはあまりお奨めできません。 HDDは消耗品ですから、適時必要に応じて交換し、よい状態を保ちながら使うべきです。 私の場合、現在使用済容量が20Gbであれば、交換の際60Gb程度のHDDを選びます。 そして使用済容量が40Gb越えた辺り、つまり40/60=2/3を越えた頃に、次には120GbのHDDを用意する。 というようにおおよそ3倍程度を目安にしています。 ---- HDDの廃棄 HDDを廃棄する際には、データの消去が必要です。 普通のformatだけでは、データは残っており、復旧することが可能です。 その為、次のtoolを用いて特別な処理を施しておく必要があります。 尚、処理にはかなり時間を要します。 ・DESTROY http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se196626.html DOSレベルで使います。 ---- 余話 ・chkdsk DOS時代からWin7迄使われ続けているDOSコマンドtoolですが、chkdskはfileの整合性をチェックする物で、HDD自体のハード的checkや修正をする物ではありません。 ・deflag かつてのノートンDisk Doctor(ndd)とSpeed Disk(nsd)を取り込んだ物です。 これもchkdsk同様Software的処理を行うものですから、HDD自体のcheckを行う物ではありません。 Win7では初期状態で定期的に自動動作するよう設定されています。 Dr.NortonはSymantecに事業を譲った後、大学に戻ったとの事ですが・・・・。 ・S.M.A.R.T (Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology) 近年のHDD内部に組み込まれている自己診断機能です。 上記のHDtuneやCrystal Disk Infoでもこの情報が使われています。 が、過信は禁物です。 HDDには経験的に当たりはずれがあります。 10年以上使っていて全然平気な物もあれば、1年でエラー頻発するようになった物もあります。 4テラとかいう容量のHDDも発売されていますが、個人的には大容量HDDはあまり好みではありません。 HDDは機械的動作部品ですから、容量が増えればそれだけ高密度化し無理をしていると考えられるからです。 大容量のHDD1台よりも、小容量HDD複数台使うようにする方が無難だと考えています。 使い勝手が悪いと感じる場合にはRAIDという方法を用いるべきだと考えています。 ・無停電電源装置 落雷や突然の停電に備えて、Desktop PCには雷サージ機能付きの無停電電源装置を用意することをお奨めします。 note PCの場合はバッテリーがありますからバッテリー自体が無停電電源として機能しますが、それでも雷サージ対策は行っておくべきです。 ・HDD廃棄時の手っ取り早いデータ消去 HDDをformatする→パーティションを削除する→パーティションを別サイズで作成する→formatする →ドライブが例えばxの場合、コマンドプロンプトでcipher /w:x: と打ち込む。 参考 http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/273diskwipe/diskwipe.html 続いてdiskpartを用いる。 参照 http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1294dskclean/dskclean.html →パーティションを削除する 完璧という訳ではないけれど、これだけ行っておけば、大抵大丈夫。 ---- おまけ ・HDD Regenerator http://www.dposoft.net/#b_hddhid 使えなくなったHDDを救出する。シェァウェァだがTry ヴァージョンがある。 私は使った事がないので、使い方についてはこの辺り参照。 http://gigazine.net/news/20060811_hdd_regenerator/ http://hddbancho.co.jp/hdd_regenerator.html http://d.hatena.ne.jp/honto117/20061117/p1 まぁ、こういうSoftのお世話になるような使い方は改めるべきだと思う次第。